地域おこし協力隊通信 vol.87 「メゾン・ケンポクのちょっと何かはある2021」 報告!

公開日 2021年12月02日

地域おこし協力隊 〜富士ケ丘Favoratory(フジガオカ・ファボラトリー)〜

 富士ケ丘から自然や文化など、土地の”FAVORITE(お気に入り)”を見つけて、そこから作品を作り、発信していく"LABORATORY(実験室)”という思いを込めて、地域おこし協力隊や集落支援員とともに地域を盛り上げてくれる人々のチームを「富士ケ丘Favoratory」(フジガオカ・ファボラトリー)と名付けました。地域おこし協力隊通信では、富士ケ丘での取組をはじめとした、芸術によって地域を盛り上げる活動を発信しております。

※2021年12月1日現在、北茨城市で地域おこし協力隊として活動している隊員はいませんが、市の「芸術によるまちづくり」に関する取組については今後も地域おこし協力隊通信として発信していきます。

 

vol.87 「メゾン・ケンポクのちょっと何かはある2021」 報告!

茨城県北地区で活動する「メゾン・ケンポク」が企画した地域推進プロジェクト「メゾン・ケンポクのちょっと何かはある2021」が11月に開催され、茨城県北の各地域で地域おこし協力隊やOB・OGによる様々な企画が実施されました。

「メゾン・ケンポク」についてはこちらをご覧ください。

北茨城市では、元地域おこし協力隊で現在集落支援員として活動している石渡のりおさんと、妻・ちふみさんによるアートユニット「檻之汰鷲」が、関本町富士ケ丘揚枝方地区で「里山桃源郷改造計画」と銘打って、揚枝方地区における「桃源郷構想」の様子について案内しました。

「桃源郷構想」とは・・・
揚枝方地区全体をひとつのランドスケープアートと見立てて行ってきた、古民家を改修したギャラリー&アトリエ、桜の植樹、耕作放棄地の開拓、ハスの池、蛍の復活、炭窯再生・・・など、楊枝方地区にある日本の原風景を保存し、揚枝方地区を訪れることがアート体験となることを目指して、地域が主体となって揚枝方地区の活性化のために行っている取組です。
 

 

ARIGATEE

 

まずは築150年の古民家を改修してギャラリー&アトリエとして生まれ変わった「ARIGATEE」の紹介から。
ARIGATEEは、石渡さん夫妻が改修を行って整備した「芸術によるまちづくり」の拠点施設の一つであり、揚枝方地区における「桃源郷構想」の先駆けとも言える存在です。これまで「桃源郷芸術祭」の会場として利用されたり、国内外のアーティストがARIGATEEで滞在製作を行ってきました。

・ARIGATEEの改修の様子はこちらから
 地域おこし協力隊通信vol.21 揚枝方空き家改修プロジェクト始動!
 地域おこし協力隊通信vol.25 揚枝方空き家改修プロジェクト続報!
 地域おこし協力隊通信vol.31 揚枝方の空き家改修が着々と進んでいます!
 地域おこし協力隊通信vol.36 ARIGATEE(揚枝方古民家)が居心地の良い空間に
 地域おこし協力隊通信vol.40 ARIGATEE(揚枝方古民家)がさらに進化!

石渡さんがなぜ北茨城市に来て協力隊になろうと思ったか、ARIGATEEがどのように改修されてきたか・・・皆さん熱心にお話を聞いていました。
 

こちらはARIGATEEの裏にあった馬小屋を改修した、通称「ウマイエ」。
桃源郷芸術祭でも展示された作品が今も見ることができます。
「これって紙でできているの!?」と作品の原料について驚かれた参加者の方も。

D−HOUSE

(※筆者が写真を撮り損ねてしまいました・・・)

次は石渡さん夫妻が住んでいる家を紹介。
こちらは元々廃墟だったものを地域の方から譲り受けて、石渡さん夫妻が改修して住居としたものです。
廃墟から人が住める家に変わったことに、皆さん驚きを隠せない様子でした。
 

休耕田

揚枝方地区は北茨城市内でも高齢化が進んでいる地区です。
そのため農業の後継者もなかなか見つからず、耕作放棄されている田畑が地区内のあちこちに見られます。
桃源郷構想においては、揚枝方地区全体をひとつのランドスケープアートと見立てるため、休耕田やその周囲にコスモスの種を蒔いたり、桜や梅の植樹を行っています。
先日も地域の方が菜の花の種を蒔いたようです。来年の春は花が咲いてますます桃源郷のような景色が見られることが期待されますので、是非足を運んでみてください。
 

炭窯

昔は揚枝方地区でも盛んに行われていた炭焼き。地域の方が使われずに崩れてしまっていた炭焼き窯を再生して、揚枝方地区で切り出した薪を使って木炭作りに取り組んでいます。ちなみにここで作った木炭は「桃源郷の炭」として、「花園オートキャンプ場」でも使われているようです。

 

「メゾン・ケンポクのちょっと何かはある2021」での檻之汰鷲による「里山桃源郷改造計画」の企画にはたくさんの方に足を運んでいただきました。
「桃源郷構想」はまだまだ動き出したばかりです。これから変わりゆく揚枝方地区のランドスケープアートを皆さんも体験してみてはいかがでしょうか??

※ARIGATEEの見学は随時受け付けておりますが、職員等は常駐しておりませんので、事前に電話してから訪問することをお勧めします。
住所:北茨城市関本町富士ケ丘2517
電話:0293-24-5231

※新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては見学をお断りする場合もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 これまでの地域おこし協力隊の活動もぜひご覧ください☆

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