若いみなさんに知ってほしい「プレコンセプションケア」

公開日 2024年12月27日

 

 

プレコンセプションケアとは?

プレ(pre)は「〜の前の」、コンセプション(conception)は「受精・懐妊(新しいいのちを授かる)」ことで、プレコンセプションケアは
「お腹に新しいいのちを授かる(妊娠)前の健康管理」を意味します。
つまり、プレコンセプションケアは、「若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康に向き合うこと」です。自身が希望
するライフプランを叶えるために、男女問わず、思春期以降の若いみなさんに知って欲しい言葉です。

 

プレコンセプションケアが大切な理由

<リスクのある妊娠の増加>
若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。

<不妊の悩みの増加>
「生理不順を放置していた」「生理痛を我慢していた」等が将来の不妊の原因になることがあります。男女ともに、妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動することが、将来の不妊のリスクを減らします。

<人生100年時代>
子どもを持つ選択をする、しないにかかわらず、若いうちからの健康的な生活習慣の積み重ねにより健康は培われていきます。自分が思い描くライフプランが実現できるよう、プレコンセプションケアを始めましょう。
 

 

ライフプランを考えてみよう

みなさんは、5年後、10年後どのような人生を送りたいですか?
ライフプランとは、ひとことでいえば「人生の設計図」で、将来の生き方や具体的な暮らし方を考えていくことです。
10代や20代ではまだ早いと感じる方もいるかもしれませんが、「自分の人生をできる限り自分で選択し、選びとっていけるようにする」ためには、できるだけ早いうちからライフプランを考えることは大切です。

 

プレコン・チェックをしてみよう

プレコン・チェックシートで、自分の健康状態について振り返ってみましょう。

プレコンチェックシート(女性用・男性用)

                   ※引用:国立研究開発法人国立成育医療研究センター

 

できることから始めよう、プレコンセプションケア(自分の思いえがく未来のために)

若い頃から自らの健康管理ができるようになることは、生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにもつながります。以下に「健康でいるための生活習慣」をご紹介します。ぜひ、今日からできることを始めてみませんか。

 

1 適正体重を維持しよう

  やせも肥満も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。自分の身長・体重のバランスを確認してみましょう。
  BMIで18.5以上、25未満が適正体重と言われています。

2 適度に運動しよう

  運動することで、血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まり、心の状態にも良い影響を与えます。

3 ストレスを溜め込まないように

  まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。
 

4 栄養バランスのとれた食事を

  1食に主食、主菜、副菜がそろった食事を1日3食食べることが基本です。さらに、乳製品や果物を1日1回食べることで栄養バランスが整います。

5 葉酸をとろう

  妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの病気(神経管閉鎖障害)の予防になります。

6 タバコとお酒に注意しよう

  タバコを吸うと男女ともに不妊症のリスクを高めます。また、妊娠中の喫煙や受動喫煙(周囲の副流煙)は、流産・早産・おなかの赤ちゃんの発育にも
  影響があり、出産後も赤ちゃんの乳幼児突然死症候群のリスク因子になります。

7 知っておきたい感染症

  感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中に感染すると胎児へ影響を及ぼすものもあります。

8 かかりつけ医を持とう

  女性には月経に伴う症状などもあり、気になることがあったら早めに相談できる病院があると安心です。また、不妊の原因になる病気もあるので、
  予防と早期発見のために、子宮頸がんワクチン接種や定期的な子宮がん検診を受けることが重要です。

 

  上記資料のPDFはこちら

 

 関連情報

 ・いばらき妊娠、子育てホットライン
 ・プレコンノート  ※引用:国立研究開発法人国立成育医療研究センター
 ・茨城県産婦人科医会

 

お問い合わせ

健康づくり支援課
TEL:0293-43-1111